Port-city Universities League

国際みなとまち大学リーグ

1st. Meeting (Yokohama, Japan)



Message from the Mayor of Yokohama

Hiroshi Nakata
Mayor, City of Yokohama
 

 今日は、こうして、国際みなとまち大学リーグの国際セミナーにお招きいただきまして、本当にありがとうございます。開会式に来たかったのですが、どうしても抜けられない所用が入っておりまして午後の部の開始前にご挨拶することになりました。お許しください。

 私、実は一昨日までインドに出張していて帰ってきたばかりです。今日はインドからのお客様もお見えになっているとのことですが、「知」をしっかりと磨いていくことが国の発展につながるということをインドで目の当たりにしました。インドにおける教育のあり方というものが、まさに今のインドの発展につながっているのです。
 もちろんわが国を振り返っても同じことが言えます。わが国も、日本の伝統的な知識もあれば、諸外国から受け入れてきた知識もある。また、それらを融合させて新たに作ってきた知識もある。こういった中に日本の発展があったし、これからの発展もあるわけです。まさに、「知」の時代と言えるのではないかと私は思います。

 アルビン・トフラー氏が色々な著作を出しております。ここにいらっしゃる皆様方はご見識の深い方ばかりですから、それらの本について色々な議論があるだろうと拝察しますが、一つ、私がなるほどと思い、おそらく多くの人々とも共有できるであろう理論があります。トフラーは、農業革命は、人類にとって非常に大きな時代の変換だったと言っています。その前後の権力構造は、暴力による支配であった。その次に来たのは産業革命です。この産業革命の前後の権力構造は、富であった。そして、今、新しい時代となっており、農業革命、産業革命に続き、今度は情報技術の革命です。この情報技術の支配の源泉は、「知」であると、トフラーは説いております。皆様いろいろなご意見があるかもしれませんが、私は、この論については、なかなか言い当てているのではないだろうかなと思っています。

 まさに「知識を有する」そのことが、それこそ社会システムとして機能したり、あるいは新たな商品開発やサービス、そういったものにすべてつながってくる。その知識の差、もっと言うならば、知識というものをどう使っていくのかということが、おそらくこれから先、人類にとって大きな差を作っていくことになるでしょうし、逆に、差を埋めていくことにもなるだろうと思います。そういう意味で、「知」の時代に私たちは生きているのではないでしょうか。
 ここにいらっしゃる皆様は「知」の分野を常にリードしている方々ばかりですから、私たちを導くような「知」の面白さというものを、これから先ますます生み出していって下さることをお願いしたいと思います。

 さて、「知」と一言でいってもそれは漠たるものであって様々なフィールドに分かれているのですが、今回お迎えをしている方々は、「国際みなとまち大学リーグ」という一つのくくりの中で、ここ横浜にお集まりいただいております。

 横浜にはじめてお越しになった方もいらっしゃると思いますが、横浜というのは、色々な文化や色々な知識が交流し、そこから新しいものを作り出していく、そうした歴史的な役割を果たしてきた街であり、また、今もってそうしたDNAを持っている街であると思います。
日本は長い歴史のある国です。それこそ3000年におよぶ歴史があります。しかし、日本が外国に私たち島国の色々な文化を紹介したり、他の国からそれらを受け入れたり、人が出て行ったり、人が入ってきたりというようになったのは150年前のことです。それまで温めてきた日本の、私たちの色々な歴史、文化、伝統というものが、150年前に横浜が港を開き、アメリカから、フランスから、オランダから、イギリスから、あるいはロシアから―当時この5つの国に港を開いて横浜港の歴史がスタートしたのですが―そうした国々から様々な文化が入り、また貿易が始まり、そして人が行き来をして横浜が発展してきました。それは横浜の発展だけではなく、日本の発展そのものにつながってきたのです。
 この横浜の街が皆様にこうした場を提供しているという歴史的な意味、また、横浜国立大学、横浜市立大学が中心となって皆様に呼びかけをさせていただいた理由というものを、少しでも感じ取っていただければと思っています。

 今回のセミナーには横浜の姉妹都市の大学からも参加いただいていると伺い、たいへんうれしく歓迎したく思います。横浜の姉妹都市は8つありますが、その中から、上海の上海交通大学、そしバンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学が参加されていると聞いています。その他の国々の先生方も、ようこそ横浜にお越し下さいました。

 港町には優秀な大学があり、その港の各優秀な大学が、お互いにその「知」の交流をしたとき、また新しい営みがはじまる。
 そのことを、私はわくわくしながら、今後期待していきたいと思っています。ぜひ、ここにいらっしゃる皆様が、港町とそこにある大学どうしがつながることの意味を感じ、交流を広めていただければ、私にとってもたいへん嬉しいことです。

 皆様のご発展と、そしてこの国際みなとまち大学リーグの催しが、大きな成功をおさめるようにお祈りしまして、ご挨拶にかえさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。






 

The Port-city University League Secretariat
Yokohama National University
79-1, Tokiwadai, Hodogayaku, Yokohama City, 240-8501, JAPAN
Tel: +81-(0)45-339-3036 Fax: +81-(0)45-339-3039 Email:pul@ynu.ac.jp URL:http://www.pul.ynu.ac.jp/

All rights reserved to Port-city Universities League